小規模多機能センター善

釜石市平田第3地割29番地10

TEL:0193-55-6084

FAX:0193-55-6085

mail:zenproject_s@titan.ocn.ne.jp


小規模多機能型居宅介護とは

「通い」「訪問」「泊り」という3つのサービスを提供する介護保険サービスです。通常、デイサービスや訪問介護、ショートステイなどのサービスは、事業所ごとに契約することになります。しかし、小規模多機能型居宅介護であれば複数の事業所と契約する必要はなく、顔なじみのスタッフに接しながら、一体的にサービスを受けることができます。これにより要介護状態の高齢者の生活を24時間365日サポートすることができ、一人暮らしをしている高齢者や、老老介護をしているご家庭、介護者が仕事などで介護が難しいご家庭などにとっては、心強いサービスとなります。また、サービス事業所とケアプランを作成するケアマネジャーが同じ事業所にいるため、緊急でのサービス利用の調整なども、スピーディーかつ柔軟に対応することができます(ご担当の居宅介護支援のケアマネジャーがいる場合は、当事業所へと担当が変わります)。


利用対象者

小規模多機能型居宅介護は介護保険サービスであるため、利用に当たっては介護保険の要介護認定を申請し、要介護1以上の認定を受けていることが必要です。また、介護保険制度上は地域密着型サービスに位置づけられているため、原則として利用者は、住んでいる市区町村に立地している事業所とのみ契約を結ぶことができます。


利用料金について

小規模多機能型居宅介護における大きな特徴の1つが、訪問介護や通所介護が利用時間に応じて料金が変わるのに対して、こちらは毎月の定額制であるという点です。どれだけ利用しても利用料金は変わりませんので、時間を気にせずに利用できます(あくまでケアプラン上必要とされる内容について)。自己負担額1割の場合、要介護認定の段階と月額基本料金は以下の通りです(2019年10月時点)

要介護1 10,320円/月
要介護2 15,167円/月
要介護3 22,062円/月
要介護4 24,350円/月
要介護5  26,849円/月 

※上記基本料金に各種加算が追加されます。食事代等の実費分は別料金となります。


小規模多機能の短期利用(ショートステイ)について

小規模多機能型居宅介護に登録のないご利用者様が、緊急でやむを得ない場合などに、宿泊室の空きがあるなどの一定要件を満たしている場合に、短期利用することが可能となります(法令により基本7日間まで、事情により最大14日間を限度とします)。当時病所ではケアマネジャー作成のケアプランに基づきサービス計画書を作成し、小規模多機能型居宅介護を実施します。


小規模多機能を利用するメリット

メリットの1つが、「通い」「訪問」「泊り」の各種サービスを、柔軟な組み合わせで利用できるという点です。利用に当たっては回数や時間の制限がないため、利用者の要望への対応力は高いと言えます。また、3つのサービスを顔なじみの職員が提供できるという点も大きなメリットです。通所介護や訪問介護、ショートステイを別々に利用すると、事業所も変わるので担当の職員も当然変わります。しかし小規模多機能型居宅介護であれば、同じ職員が各種サービスを提供するので、利用者と職員は頻繁に顔を合わせることになり、お互いに親しみを持ちやすくなります。高齢になると新しい環境への適応力が衰えることが多く、特に認知症を発症しているとその傾向が強くなってきます。環境変化が少なくストレスを感じずに穏やかにサービス利用ができるのは大きなメリットです。他にも、柔軟なサービス利用ができるので家族の介護負担を軽減しやすい、費用が毎月定額なので把握しやすいなどの点もあります。


小規模多機能を利用するデメリット

デメリットの1つが、1事業所あたりの登録人数が少なく、1日あたりの利用定員に制限があるという点です。登録者数は最大で29名、1日あたりの通いは18名、泊りは9名という上限があります。また、小規模多機能型居宅介護を利用する場合、デイサービスや訪問介護、ショートステイと併用できません。そのため、それまで各サービスを利用していた場合、利用ができなくなってしまいます。さらに、小規模多機能型居宅介護事業所には専属のケアマネジャーがいるため、それまでお世話になっていたケアマネジャーも利用できなくなるので、その点は注意が必要です。


当事業所のサービス連携

上記のようなデメリットが一般的にはありますが、小規模多機能センター善は同一建物内に、デイサービスおよびケアマネジャー事業所があるため、小規模多機能型居宅介護の利用を視野に入れ、善でのケアマネジメントやデイサービス利用からスタートするお客様も多いです。サービスが切り替えになっても、同じ建物に通い知っているスタッフやケアマネジャーがいる環境は、一からスタートするよりはるかに導入がスムーズとなります。情報共有の点でもそれは同様です。


サービス利用例

【高齢のご夫婦2人暮らしで、認知症介護をされている】

介護のご負担を軽減するため、通いと泊りを中心にサービス提供をしています。ご自宅を忘れず、またお二人の時間を作れるように自宅に帰り過ごす時間も作り、さらに不安のないように訪問し様子伺いもしています。

【ご自宅で生活を継続させたいが、介護負担が大きい】

寝たきりのご利用者様ですが、ご家族がオムツ交換が大変な状態のため、朝夕に対応をしています。通いの日はおむつ交換後に、そのままスタッフが送迎し来所しています。

【認知症があるが、家族も仕事があり不安がある】

ご家族が仕事をされており、平日の日中は通いで対応、夕食後にご家族がお迎えに来て帰宅されます。状況に合わせて泊りの対応も行っています。

【体は思うように動かないが、一人暮らしを続けたい】

転倒などの危険性があるため、毎日安否確認ができるように、通いや訪問のサービスを入れています。生活の支援をしながら、ご本人の思いをサポートできるようにしています。通院介助も対応します。